はじめに
今回はモードを理解するために調性音楽のドミナント・モーションを学び、調性音楽の特徴を把握する。
モードシステムという新しい引き出し
一般的に作曲に求められる理論は、調性音楽を指すことが多い。
コード進行やドミナント・モーションは調性音楽の象徴でもある。
モードとは
- 調性音楽のキーを拡張するシステム
- 特定のスケールの響きを楽曲そのものカラーとして採用する方法
モードのよる作曲は調性音楽よりシンプルである。モードを理解するために、調性音楽を理解していく。
モードを理解するために調性音楽を知る
モードを理解するには調性音楽とは何かを改めて知る必要がある。
調性音楽の土台はメジャー、マイナーで作られたメロディーとコードでできている音楽である。
例えばKey=Cのダイアトニック・コードであるDm7だけを延々と鳴らし続けても、Key=C1を表現できる材料は揃わない。よって、キーCに聴こえる事はない。
キーCに聞かせるためには、ドミナント・モーションをする必要がある。
ドミナント・モーション
ドミナント・モーションとは、ダイアトニックコードの5番目(V7)から1番目(Imaj7)へ解決するコード進行のこと。
この進行を聴くとキーを感じ取ることができる。また、ドミナントモーションは調性音楽の根幹にある。
メジャー・キーの5番目は7thコードのことで、V7のことをドミナントコードと呼ぶ。
マイナー・キーのナチュラル・マイナースケールでダイアトニックコードを作ってみると、5番目のコードがマイナー7thのコードのなってしまう。
ドミナント・モーションはの番目→1番目で、且つ、5番目は7thコードである必要がある。
そうでなければ、調性音楽の肝であるキーを明確にすることができない。
キーAmのドミナント・モーションは下記となり、誰でもキーがAmにきこえる。
クラシック音楽の時代から5番目はEm7でなくE7に変更していた。
このようにルールを変えてまでも調性音楽はドミナント・モーションが必要なのである。
まとめ
今回はモードを理解するために調性音楽のzzfを学び、調性音楽の特徴を把握した。
次回はスケールが持つモードの特徴を見ながら、モードの理解を深めていこうと思う。
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