モードの作曲理論5

はじめに

前回はスケールを転回させることで新たなモードが生まれることを学んだ。

今回は基本スケールであるメジャー・スケールを転回する。モードの響きはルート(ベース)音が支配していること、7種類のスケールは、それぞれ固有の響きを持っており、スケールごとに全音、半音の並びが異なりスケール固有のものであることを学んでいく。

基本スケール

基本スケールを転回させることで、新たなスケールを作ることが可能である。

その基本スケールとは下記表の4つである。しかし、モードで一般的に使われるのはメジャー・スケールの転回形のため、今回はメジャースケールで勉強をしていく。他の3つのスケールは考え方は同じである。

 

メジャー・スケール

メロディック・マイナー・スケールハーモニック・マイナースケール•ハーモニック・メジャースケール
一般的なモードで使用主にモード・ジャズで使用

 

メジャー・スケールを転回

メジャー・スケールは7音スケールであることは前回学んでいる。ちなみに多くの他のスケールも7音構成で出来ている。転回とはスケール内の各音を先頭として並び替えることを指す。

Cメジャー・スケールを転回すると下記の7種類のスケールが生まれる。転回によって生まれたスケールにはそれぞれ名前がついており、グレゴリオ聖歌で使われていた経緯からチャーチ・モードと呼ばれている。しかし、今回はダイアトニック・モードと呼ぶこととする。

↓転回(7つのモードが生じる)

ベース(ルート)音が響きを支配する

モードに限ったことではないが、ベース音とハーモニーは全く役割が違う。下記はわかりやすいようにCコードに対して、Cメジャースケールの各音をベース音に据えるとコード・ネームが変化する。

 

 

 

 

 

これと同様に転回によって生まれた7種類のスケールで考えてみても同じことが当てはまり、ベースがドの時はCアイオニアン・スケールで、ベースがその時はGミクソリディアン・スケールの響きとなる。

Cメジャー・スケールを転回するときの開始音がすなわちベース音を意味する。よって、メジャー・スケールの転回よって生まれる7種類のスケールは、それぞれ固有の響きを持っているスケールの構成のみで響きが決定するのではなくベース音が響きを作り、支配していると言える。

メロディは同じベースか音が異なる

 

スケールの指紋

下記でルート音を同じにして、スケールの指紋を確認してみる。

スケールの指紋

スケールごとに、全音、半音の並びが異なる。これがスケール固有のものであり、音列パターンである。試しにCアイオニアンのCドリアンを比較してみる。

Cドリアンは3番目に♭、7番目の音に♮がつく。3番目を3rdと呼び、♮ならメジャー、♭ならマイナーの響きにある。つまり、アイオニアンはメジャー・スケール、ドリアンはマイナースケールである。

下記は1〜2小説目までCアイオニアン、3〜4小説はCドリアンのメロディである。同じベース音で比較すると違いは明確である。

終わりに

今回は基本スケールから転回することによって、7種類のスケールが生まれることを学んだ。7種類のスケールは、それぞれ固有の響きを持っており、スケールの構成のみで響きが決定するのではなくベース音が響きを作っていた。

また、スケールごとに全音、半音の並びが異なり、スケール固有のものであり、音列パターンがあることで音楽的の響きが異なっていることを聴くことが出来た。

次回はモードが持つ色彩とイメージを学んでいこうと思う。

 

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